【怖】長女の頭にビニール袋をかぶせてヘリウムガスを吸わせて殺害した母親に10年求刑

ヘリウムで６歳長女殺害の母に10年求刑　検察、承諾殺人罪を否定
　
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc4c9af281c469b59d029e56bc4885c11d5cb835

　昨年１０月に富山市婦中町牛滑の自宅で、ヘリウムガスで長女の萩凜々（りり）ちゃん＝当時（６）＝を殺害したとして、殺人の罪に問われた母親の無職、萩潤子（ひろこ）被告（３７）の裁判員裁判論告求刑公判は２３日、富山地裁（大村泰平裁判長）で開かれた。検察側は争点となっている承諾殺人罪の成立を否定し、懲役１０年を求刑。弁護側は長女が殺害に同意していたとして執行猶予付き判決を求めた。判決は２９日。

　論告で検察側は、長女が事件直前に県内で観光を楽しんでいたことを挙げ「死を前にした切実さが見られない」と指摘。「死が迫れば大人でも取り乱す」とし、殺害の際に怖がらなかったとされる点は死の意味を理解していないことを表していると主張した。殺人罪よりも法定刑の軽い承諾殺人罪を主張した点について「被害者の命を奪った現実を直視しておらず、反省の色がない」と非難した。

　弁護側は「学習能力が高く相応の理解力を備えていた」として長女は死の意味を理解し、殺害に同意していたと主張。地域住民や家族、友人が被告を支援する意思を示しており「社会の中で更生を目指す環境は整っている」と訴えた。被告は最終陳述で「凜々が心中に同意していたとはいえ、命を奪ったことは後悔している」と述べた。

　冒頭陳述などによると、被告は昨年１０月２日未明、自宅で長女に頭からビニール袋をかぶせてヘリウムガスを吸わせ、低酸素脳症で死亡させたとされる。被告も同じ方法で自殺を図ったが失敗し自首したという。