- 落ちまくってるけど書く
- >>1ですが落としてください
- フェイクを挟みながらノンフィクション風
フィクションで書いていきたいと思います。数年前の夏、大学からの友人であるノリオ(仮)から
割の良いバイトがあるんだけど、2～3日やらない？
30万は出すよというLineが入った。 - ちょうど車検の時期に差し掛かっており
それでなくても金欠気味だった俺は
詳しい話を聞かせてくれ。と返信をした。まぁ、もともと仲の良い友人だったので
じゃあ今日夜飲みに行こうぜ、その時にでも話すわ
という流れになったので、仕事終わりに合流する事になった。 - このノリオという友人
知り合ったのは大学だが２年になる頃には
中退しており、その後賃貸不動産の仲介営業として
ガツガツ仕事をしていた。根はいいやつなのだが、金遣いが荒いという悪癖があり
仕事は完全に歩合給でトップの成績を残していたというのに
常に金がないという中々破天荒な男だった。 - ノリスケの話だよな？
- ちゃんと全部書けよ
- 当日の夜、ノリオと合流した俺は
詳しい話を聞く事にした。この当時のノリオは賃貸仲介会社を辞めており
在職中に培ったコネで内装と設備を扱う工務店
もどきの会社を立ちあげていた。合同会社として登記はしているものの
実質的な個人事業主でもっぱらアウトソーシングが
メインの会社である。仲介業者時代のつてで、大手ではなく
地場の小さな不動産屋が扱っている賃貸物件や
客の部屋の設備、内装工事で稼いでいるらしい。 - ノリオから聞いた話はこうだった。
実は付き合いのある不動産屋の管理物件で
自殺した女がいたらしい。ただ、運の悪い事に当時は夏真っ盛り
周辺の部屋から異臭と大量の虫がでるという
クレームで気付いた時にはすでに遅く。完全に死体は腐乱していたとの事。
- 事件当日、管理会社からノリオに連絡をあった。
鍵屋の下請けも持っていたノリオは
取り急ぎ鍵屋を連れて現場に向かった。管理会社のおじさんと合流して玄関前に立った時には
外からでも腐乱臭が漂ってきていたらしい。 - ただここまで明らかな状況でも
管理会社だからといって
勝手に鍵を開けて入るということはまずない。なので、入居者の部屋に無理矢理入る時は
まず生存確認という建前を使う。全く連絡が取れない重滞納者などに対して
生存確認という名目で警官を現地に呼び
立会いをさせて鍵を破錠するという方法だ - 書き留めておけとあれほど
- だが、しかし今回のケースに至っては
それがただの建前ではなく本当の緊急事態だったので
至急、警察に連絡を取ったようだ。 - 内容が具体的でノンフィクション要素入ってるのがわかる
- 2名の警察官が到着した後
鍵屋がインパクトをシリンダーに突っ込み
破錠作業を行う。余談だが、この鍵屋は
重滞納者の明け渡し訴訟やこういった自殺疑惑案件の
破錠や開錠も多く行なっているそうなのだが
そういったアングラな案件の時はやけにテンションが
高くなるらしい。これ、絶対やばいっすよ！
これ、絶対やばいっすよ！を連呼しながら、ハイテンションで
破錠していたそうだ。 - そうこうしているうちに破錠が完了した。
管理会社や鍵屋やノリオ含めた
人間はもちろん外でそのまま待機。第１発見者は警官にやらせるのがセオリーだ。
警官が一応の声かけを行いながら室内へと入る。
ただ、ドアを開けた瞬間強烈な臭気が外へ飛び出てきたそうだ。 - 一同、結末は理解しつつも
警官2名が中から帰ってくるのを待った。結果はもちろんアウト。
- とろけるチーズ状態のご遺体が発見されたらしく
そのまま警察がその場を仕切る事になった。やがて消防だか救急が現着し
生々しい曲線が見える大きなブルーシートが
担架に乗せて運ばれていったようだ。 - こういう時警官には絶対なりたくねぇと思う
- 仏が回収された後は
かなり面倒な問題が出てくる。具体的に下記の3つ
まず、部屋は事故物件となるので
通常の相場では貸せない事になる。なおかつ、蕩けるまで腐乱していたということは
内装へのダメージが尋常ではなく
再び貸し出せる状態に戻すには
かなりの工事費用がかかる。部屋の中にある家具は相続が確定するまで
他人の資産なので貸主や管理会社が勝手に処分する事は
厳密にいうと法的にアウトになってしまう。という事である。
- 現場は元々、かなり古い1kタイプのマンションで
賃料もかなり安い部屋だったらしい。＝ 客層もあまり良くない。
ただ不動産屋のおじさん曰く
このマンションの大家はかなりの土地持ちで
他にも何棟かマンションを持っており過去にこういった事も何度か経験しているが
その際も割り切ってお金を出してくれている人なので
一旦、原状回復の見積りだけ取って欲しいと
ノリオに依頼してきたそうだ。 - タンスの中からイクラがチャーン！！！
- ノリオは心の中でガッツポーズを決めたらしい。
こういった特殊な現場というのは
そもそも相場は恐らくない。請負う業者はたくさんいるだろうが
はっきりいって特殊現場の一言で
いくらでも値段を釣り上げる事はできるからである。 - ほんとにあんのか
- とはいえ、まずは部屋の中の状態をチェックしなければ
回答のしようがない。1週間程した後
不動産屋のおじさんからノリオに連絡があった。どうやら、故人はほぼ孤独の身らしく
やっと見つけた親族も相続を拒否する事になったらしい。
(もちろん相続した場合は、自殺して部屋を汚損した原状回復費用の債務も引き継ぐ事になる。)正式に家財の所有権を放棄する合意もとれたとの事で
改めてノリオに内装復旧の見積りを取って欲しいとの事だった。
世にも奇妙なバイト 自殺部屋清掃
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