【三重】女子学生に私的な交際強要　三重大院教授を懲戒処分

中日新聞2021年3月13日 05時00分
https://www.chunichi.co.jp/article/217134

三重大（津市）は、女子学生に私的な交際を強要したとして、大学院工学研究科の男性教授を出勤停止二カ月の懲戒処分にした。十一日付で同大ホームページ上で公表した。

同大によると、男性教授は昨年二月以降、女子学生に対し、プライベートな内容を含むメールを送信し、映画や食事など学校外での交際を強要。ゼミ活動の出席を禁止し「内定を取り消すことができる」などとしたメールも送った。大学から女子学生への接触を禁じられた後も、メールや手紙を一方的に送り付けた。

昨年六月、学生からの相談で発覚した。大学は調査委を設置し、双方への聞き取りやメールの確認などをした結果、ハラスメント行為があったと認定し、今月十一日の役員会で処分を決めた。男性教授は、ハラスメント行為を認めていないという。駒田美弘学長は「自覚と責任にかけた行為であり、極めて遺憾だ。被害にあった学生をはじめ、関係者に深くおわびし、今後、再発防止や信頼の回復に努める」とコメントした。