【社会】バチカンから府中の中学生に返信　ローマ教皇に平和への思いしたため

ローマ教皇庁からの手紙とロザリオを喜ぶ森山さん
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　昨秋、広島を訪れたローマ教皇フランシスコに平和への思いをしたためた手紙を出した府中市上下町上下の上下中３年森山拓海さん（１５）に、ローマ教皇庁（バチカン）から返信とロザリオが届いた。森山さんは「まさか返事が来るとは。自分の思いをしっかり受け止めてもらえた」と喜んでいる。

　森山さんは昨年１１月、教皇が広島で行った演説を動画サイトなどで視聴した。「核は許されない」という強い思いを込めたスピーチに感銘を受け、海外の著名人に英語で手紙を送る授業で教皇宛てに手紙を出すことにした。

　日本語の文章を、英語担当の前由紀恵教諭の助言を受けながら約１カ月かけて英訳した。広島での演説に感動したことや、世界平和のために貢献したいという気持ちを９０単語の英文に込め、８月１８日にローマ教皇庁に送った。

　返事は期待していなかったが１０月２８日、東京の大使館を通じて手紙とロザリオが自宅に届いた。手紙には教皇の秘書役を務める男性名で「思いのこもった手紙を受け取り、教皇が感謝しています」という内容が書かれていた。

　森山さんは「英語で海外の人とつながる感覚が味わえた。もっと勉強し、世界中の人と交流したい」と話している。

　同中では２０１８年から３年生が英語で海外の著名人に手紙を出しており、米女優アンジェリーナ・ジョリーさんから返信があった生徒もいたという。
（2020年11月18日 18時28分 更新）