銀行でNISAとかiDeCoに興味あるって言ったら、営業の若い女の子が家に説明しに来てくれることになったんだけど、どうすればええの？

https://www.nikkei.com/nkd/industry/article/?DisplayType=1&;n_m_code=121&ng=DGKKZO70181260R20C21A3EA1000

みずほは統治不全を改めよ

あきれた失態というほかない。みずほ銀行が2月末から2週間で4回のシステム障害を立て続けに起こした。事後対応のまずさと相まって信頼は傷ついた。不祥事の根底にある企業統治（ガバナンス）の問題をしっかり見つめ直し、改めなければならない。

さまざまな取引をつかさどるシステムは銀行経営の土台であり、社会のデジタル化にあわせてネット経由のサービスを拡充していく基礎になる。システムがこれほど頻繁に障害を起こしては、大事な社会インフラとしての銀行の存在意義に疑問符がつく。

まずは何より、続けざまに障害が起きた原因を突き止めてほしい。外部の専門家から成る第三者委員会を立ち上げて検証の作業を始めるというが、もはや一刻の猶予も許されない。

障害発生に先立つ2月中旬に発表された4月1日付の頭取交代は取り消しになった。法人営業の体制見直しなども当面見合わせる。異例の対応だが、足元の異常事態を考えればやむを得まい。

みずほは2002年と11年の2度にわたり重大なシステム障害を起こし、その教訓から巨費を投じて新システムを19年に完成させた。みずほフィナンシャルグループの坂井辰史社長は記者会見で、「2年が経過し、過信や気の緩み、体制の緩みがなかったか見ていく」と説明した。

システム障害そのものもさることながら、あってはならない不用意なミスが相次ぐことが不安を呼ぶ。システムがパンクするほどのデータ処理を特定日に集中させるのは初歩的な過ちだ。ATMに障害が起きても適切な対応や情報開示を怠ったあたりは、顧客に向き合う姿勢に疑問を抱かせる。

みずほは13年に反社会的勢力との取引をめぐる不祥事で行政処分を受けた。その反省に立って、社外取締役の役割を高めた経営体制を金融庁も促す形でつくった。金融庁は立ち入り検査を通じて、みずほのガバナンスが機能しているか厳しく点検すべきだ。