（ヽﾟ んﾟ ）「あ・あ・アライグマいじめないでくれ　お・お・お・お俺は1歳の頃からアライグマのぬいぐるみ抱いて寝てるんだよ」

いじめや解雇…「吃音」97人の体験談　「ありのまま肯定して」 | 熊本日日新聞社
http://kumanichi.com/news/id20070

言葉が出にくく、詰まりやすい「吃音［きつおん］」当事者の体験談を集めた「きつねびより」を、吃音がある原真琴さん（２４）＝福岡市＝が自費出版した。熊本県内を含む全国の９７人が学校でのいじめや解雇などつらい経験のほか、それを乗り越えたエピソードをつづっている。

吃音は言語障害の一つ。（１）「あ、あ、あ」と繰り返す連発（２）「わーたしは」と伸ばす伸発（３）話しだすのに時間がかかる難発、の症状がある。全国に約１２０万人いるとされるが原因は分かっていない。

原さんは、吃音の人が声が出ない場合に使える電子メモ帳などを販売するネットショップ「きつねっとファクトリー」の代表。カフェ店員としても働く。

体験談は「自分以外の当事者の人生を知ることで、吃音を治すしかないと必死になっている人の気持ちを少しでも和らげたい」との思いからＳＮＳで募集した。２０～７０代の人たちが長期にわたる症状や、周囲の無理解への苦しみなど切実な思いを吐露している。

原さんは幼稚園のときに症状に気付いたが、高校１年時にネットで症状を検索するまで、吃音であるとは知らなかった。授業の音読でからかわれたり、部活の顧問の問いに答えられず怒鳴られたりしたが、誰にも相談できなかったという。

原さんは自身の思いを体験談集にこうつづっている。「吃音のある人が吃音でつらい思いをすることがないよう社会を変えたいと思い動いています。でもどうでしょう。ありのままの自分を肯定してくれる肯定していける社会であれば、たとえ一生治らなくても幸せかもしれません」

１９００円（送料別途）。きつねっとファクトリーのホームページから購入できる。（平澤碧惟）