エースコック村岡社長「うちの会社はふざけるのがモットー、新商品はノリで作ってます」

【話の肖像画】エースコック社長・村岡寛（６９）（１２）ノリでコラボ「大阪ラーメン」

【話の肖像画】エースコック社長・村岡寛（６９）●（＝■１２）ノリでコラボ「大阪ラーメン」
大阪ラーメンを作る、新しく面白いことは参加しようという社風ではないかなと思います。

「それゆけ！大阪ラーメン」は産経新聞の大阪府内版の連載「それゆけ！大阪ラーメン部」から生まれた。新聞記者がラーメン作りに参加し、大阪の具材、嗜好（しこう）にこだわった甘辛味が人気を呼んだ》
　何でも軽くやるのですけれど、やりだしたら割と深く。大阪ラーメンのスープ作りでは、大阪・泉州特産の玉ねぎを利用したスープを作りました。そういうものも極めていこうという姿勢をもっているように思います。
　《もちもちの新食感「焼そばモッチッチ」も評判を呼んだ。商品開発の根底には「やり過ぎくらいがちょうどいい」という考え方があるという》
　「モッチッチ」、これは製麺技術ですね。設備もずいぶん違いますが、素材の違い、技術の違いが強いものが商品として力が強い。９月１４日には「もち麦めん」を発売しました。業界で初めて、もち麦を練りこんだ麺です。食物繊維が入った即席麺を売ろうとしているのです。パッケージも分かりやすく「もち麦めん」。大仰な名前をつけてキンキラキンにしないのですが、これも賛否両論ですね。

エースコックは丁寧に仕事しようというところがベースにあります。とっぴな商品のように見えても、とっぴなことを真面目にやっている。ふざけているようだけれど、しっかりとふざけている。思い付きそのままじゃなくて、それを吟味して、本当に突き詰めた形でやり過ぎを作っている。その点で真面目な会社ですね

https://www.sankei.com/life/news/201001/lif2010010007-n1.html