兵庫県斎藤知事、長年積み重なった1500億の隠れ負債を公にした1ヶ月後に内部告発されていた

兵庫県は8日、2024年度の一般会計当初予算案を発表した。総額は2兆3390億円で前年度より0・9%減。人口減を見据え若い世代の支援施策に重点を置いた。今年度、「過去の隠された借金」（斎藤元彦知事）をめぐる問題が相次いで表面化し、あわせて発表した財政見通しはさらに厳しさを増した。予算案は15日からの定例県議会に提案する。

　兵庫県は8日、2024年度の一般会計当初予算案を発表した。総額は2兆3390億円で前年度より0・9%減。人口減を見据え若い世代の支援施策に重点を置いた。今年度、「過去の隠された借金」（斎藤元彦知事）をめぐる問題が相次いで表面化し、あわせて発表した財政見通しはさらに厳しさを増した。予算案は15日からの定例県議会に提案する。

　県は今年度、「分収造林事業」が破綻（はたん）状態だとして、債務整理を進める方針を決定。県の負担は約765億円にのぼる見込みだ。また「地域整備事業」では、約768億円の借金返済に行き詰まる恐れが明らかになった。

　将来の借金返済のために積み立てている「県債管理基金」766億円分を今年度に取り崩し対応するため、財政指標が悪化する。財政規模に対する借金返済費の割合を示す「実質公債費比率（3カ年平均）」は、斎藤知事が県政改革の区切りと位置づける2028年度に、22・2%に悪化する見込みとなった。2事業の影響がなければ21・6%だった。
https://www.asahi.com/sp/articles/ASS286KD1S25PIHB009.html