両手を床につけて尻を突き出し、肛門をチェックされる…日本軍で実際に行われていた「ヤバすぎる徴兵検査」

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両手を床につけて尻を突き出し、肛門をチェックされる…日本軍で実際に行われていた「ヤバすぎる徴兵検査」（現代ビジネス）
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（前略

大日本帝国では1873(明治6)年から徴兵制を実施しますが、日中戦争が泥沼化するまでは選抜に厳しい基準が設けられていました。厳しいといっても、単に身体剛健で持病がないか調べるだけで、知能や学力、職歴などは合否判定とは無関係でした。

すべての男子は満20歳になったら徴兵検査を受けねばなりませんでしたが、軍医の立ち合いのもと、とりわけ入念に調べられたのは男性器と肛門です。

受検者は褌を脱いだフルちんの姿で両足を大きく開いた姿勢を維持。軍医は股の付け根から男根、精索、陰囊、睾丸、副睾丸までくまなく検査した後、排尿の難易とチビりの有無について問い、指でもって尿道を刺激して膿だまりやしこりの有無をも調べ、必要があると判断したなら、排尿をさせることもありました。

続いては肛門です。受検者は前屈して両手を床につけた状態で尻を突き出し、軍医は両手で肛門を大きく広げた上で、鬱血や痔瘻、脱肛その他肛門周りの病気の有無を調べ、必要と判断したならば前立腺の検査に加え、排便をさせることもありました。

屈辱の極みとして有名なこれらの検査を終えたら、あとは眼球、耳鼻咽喉、口腔関節の検査ですが、日中戦争が泥沼化してからはよほどの難がない限り、不合格になることはありませんでした。

一連の検査の結果、受検者たちは甲・乙・丙・丁・戊の各種に区分され、兵役適格と判断されたのは甲・乙種です。丙種は現役には適さないが国民兵役には適する者、丁種は兵役に適さない者、戊種は翌年再検査の者でしたが、丙種は身体的に劣る者などが服する兵役で、よほどの兵力不足が生じない限り召集されることはありませんでした。

（後略