水上バイカスの事故が去年は前年の3倍。水に落ちてジェッタ噴流を肛門やま●こに浴びて腹が破裂死も

水上バイク事故、去年は前年の３倍増…転落後にジェット噴流が当たり死亡するケースも
https://news.yahoo.co.jp/articles/98636c3aaf7af0999c136bc737c95b8b85802f11

第５管区海上保安本部（５管、神戸市）が、管轄する兵庫、大阪、和歌山、徳島、高知５府県の太平洋、瀬戸内海沿岸で２０２１年に起きた船舶事故の状況をまとめたところ、水上バイクの事故が前年の約３倍に急増したことがわかった。新型コロナウイルス禍で「密」を避けられるレジャーとして人気が高まっているとみられ、５管は安全確保の徹底を呼びかける。（松山春香）

　５管によると、管内で２１年に事故を起こした船舶は、前年より１４隻多い３３８隻。船舶別では、モーターボート、水上バイクなどのプレジャーボートが計２５８隻で７６％を占め、漁船２９隻、貨物船２３隻などで、事故内容はエンジン故障などの運航不能が１１５隻、衝突が６２隻などだった。

　水上バイクの事故は前年の７隻（台）から２４隻に増加。うち１０隻は衝突事故で、昨年９月には兵庫県淡路市の岸壁に水上バイクが激突し、乗っていた男女３人が死亡した。

　事故急増の背景には、コロナ禍で、他人との接触を避けられる屋外レジャーとして注目され、利用者が増えたことがあるとみられる。明石市の林崎松江海岸周辺では同７、８月、水上バイクが海水浴客に近づくトラブルも発生している。

　船舶免許試験を実施する一般財団法人「日本海洋レジャー安全・振興協会」（横浜市）によると、水上バイク運転に必要な「特殊小型船舶操縦士免許」の試験合格者は、１６～１９年度は１万人台だったが、コロナ禍の２０年度は２万２３４６人、２１年度も昨年１２月末現在で２万２２８９人だった。

　自治体は、規制強化に乗り出した。兵庫県は水上バイクの危険走行に対する罰金を引き上げるなどの条例改正を検討。明石市も林崎松江海岸など４海岸に乗り入れを禁じ、危険行為に罰則を科す条例の施行を目指す。神戸市は須磨海岸（須磨区）と兵庫運河（兵庫区）に水上バイクの航行禁止区域を設ける方針を決めている。

　水上バイクを巡っては、衝突事故以外にも、転落した同乗者の体にジェット噴流が当たり、死亡する事故が過去に起きている。５管は「優れた機動性やスピード感を楽しむためにも、周囲への配慮や注意は欠かさず、安全に運転してほしい」としている。