人気Vtuber「男の人はね､ちゃんと眉毛を揃えに行った方がいい」→非モテオタク男性ら大激怒「絵に言われたくない」

「美容に気をつかうのは女性の特権であり、男性はそんな細かいことを気にしないもの」というのは、一昔前の常識。最近ではむしろ、美容の意識が高い男性がマジョリティとなりつつある。しかし一部にはそれをよしとしない男性もいるようで、炎上騒ぎを巻き起こすことも…。

不幸にも彼らのターゲットとなってしまったのは、『ぶいすぽっ！』所属の人気VTuber・花芽すみれ。12月4日の配信にて、彼女は美容に関するトークを繰り広げていた。そこで “男性の美意識”について話題になり、「男の人はね、ちゃんと眉毛をそろえに行った方が良いと思いました」と発言。

眉毛を凛々しくキレイにそろえるだけで大きく変わるとして、オシャレしたい男性はファッションよりも先に「自分の見た目から変えることを意識」すべきだと主張した。さらには「眉毛がボーボーなだけですっごく（顔の）レベルが下がる」とまで言っており、よほど眉毛を整えない男性を許せないようだ。

眉毛を整えることは身だしなみの一環であり、いたって常識的な主張だと言える。しかしネット上でこの発言が拡散されると、《ブスか分からん人に言われてもなー。説得力ゼロ》《はい、こういうのめんくいです。見た目重視で付き合うやつ》《眉毛如きで印象変える女とかこっちから願い下げだわ》《絵に言われたくない》《顔を出してから言え》と猛反発されてしまった。

意地でも見た目を気にしたくない人々
この珍騒動はおそらく、欧米圏でも激しい議論を呼んでいる「インセル」の問題と関わっている。「インセル」とは「不本意な独身者」といった意味の造語で、異性愛者でありながらパートナーを持つことができない人々を指す。そして自身がモテない原因を女性の側に求め、ミソジニー（女性嫌悪）に陥っているのも大きな特徴だ。

大げさに聞こえるかもしれないが、これは日本では“非モテ男性”といった言葉で言い表されてきた問題。彼らの多くは現代的な恋愛の価値観に批判的で、見た目を気にせず受け入れてくれる女性を渇望している。今回、花芽すみれのアドバイスにカッとなった人々は、「インセル」またはその予備軍だと言えるだろう。

とくにオタク界隈では、このような騒動が珍しくない。過去には『ラブライブ！サンシャイン!!』国木田花丸役で知られる声優の高槻かなこが、ちょっとした炎上騒ぎに巻き込まれたことも。

高槻はSNS上で、「ファッションに興味がない男子」の特徴をイラスト化して投稿。すると一部の男性は、彼女を応援するファンの服装を揶揄するものだと思い込み、掲示板が荒れることになった。

オタク相手に商売している女性がアドバイスを送ってくれるのは、ほぼ100パーセント善意だと思うのだが、その気持ちが伝わらないのはもどかしいところ。現実の女性はそれほど親切ではないので、素直に感謝するべきだと思うのだが…。
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