桜島の溶岩講演で新種のカニ発見　めちゃくちゃ赤い　小さい

桜島の溶岩なぎさ公園の磯で、鹿児島大学大学院の学生らが発見したカニが新種だったことが分かりました。

桜島で発見されたのは、ワタリガニ科ハイガザミ属の新種のカニです。
鹿児島大学によりますと去年５月、鹿児島大学大学院理工学研究科の上野大輔准教授らが桜島溶岩なぎさ公園の磯で生物調査を行った際に、当時、理工学研究科１年の永吉健志郎さんが溶岩の下に潜むメスのカニを発見。
海洋生物の分類が専門の上野准教授が観察したところ、新種の可能性があることが分かり、琉球大学と共同で研究し、新種と特定されました。

見つかったカニは、学名「カトプトラス・ラービコラス」和名でヨウガンハイガザミと命名されました。甲羅が２．３センチほどの小さなカニで、名前の由来になった溶岩に似た鮮やかな朱色が特徴です。２９日付で新種として日本甲殻類学会の国際誌に掲載されました。

ＭＢＣの取材に第一発見者の永吉さんは「鹿児島市街地から近く身近な桜島に新種がいたことに驚いた。新種の発見は大学院での目標の一つで夢が叶った」と話しています。また、上野准教授は「洞窟に生息する希少種とよく似ていて溶岩海岸のみに生息する希少種の可能性もある」と話し、今後、さらに生態などを調査するということです。　

https://www.mbc.co.jp/news/article/2021093000052050.html