- 1 : 2020/08/12(水) 11:34:52.05 ID:ZdVvliD+0
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抜粋
仕事を辞めて小説家を目指した僕の末路
小学三年生くらいまで、僕は本など漫画くらいしか読んでいなかった。
初めて文字だけの本を読んだのは、「スクランブル・マインド」という小説だった。
図書館にある、ちょっと分厚めのファンタジー小説だ。
分厚い文字だけの本を読破した達成感はかなりのもので、それから色々な本を読んだ。
といっても、殆どは同じようなファンタジー系のジャンル。
ちなみに今と同じく捻くれていた僕は、「ハリーポッター」や「ダレン・シャン」といった
人気作には殆ど手を出さなかった。その後中学に上がり、その興味はライトノベルに移行した。
初めて読んだライトノベルは、奈須きのこの「空の境界」。
凄まじい衝撃を受け、似た読書体験を欲してライトノベルを読み漁った。
ちょうど「灼眼のシャナ」などが勢いのある時期で、「キノの旅」や「半分の月がのぼる空」、
「戯言シリーズ」などにのめり込んだ。
その頃から深夜アニメなどの視聴も始め、僕はどっぷりオタクになっていった。高校生になった。
「文学少女シリーズ」や「とある魔術の禁書目録」、
「アスラクライン」などのライトノベルを夢中になって読んでいた記憶がある。
特に印象に残っているのは「とらドラ!」で、読み終わると同時に、
こんな凄いものがあるのかと衝撃を受けた。大学に入ってからも、今まで通り小説を読んだり、たまに書いたりもしていたのだが、
それ以外にもう一つ、面白いものに出会った。
アダルトゲーム、つまりエ口ゲの世界だ。初めてプレイしたエ口ゲは、ニトロプラスの「沙耶の唄」。
強い衝撃を受け、似たような体験がしたいとさらにその世界に足を踏み入れていった。
「車輪の国、向日葵の少女」「Fate/stay night」「装甲悪鬼村正」など、有名作を手当たりしだいプレイした。
中でも、OVERDRIVEの「キラ☆キラ」が印象的で、しばらくはその影響を受けた
文章しか書くことができなくなったくらいだった。一緒に遊びに出かける友達が殆どいないこともあり、
僕の少ないバイト代はその殆どがエ口ゲに消えた。
https://note.com/fuwafuwa422/n/n74323205793c
2以降につづく - 2 : 2020/08/12(水) 11:35:18.75 ID:ZdVvliD+0
- 大学在学中に、四つほどの新人賞に応募した。
当時の僕は(今もそうだが)長い小説を書くのが苦手だった。
書こうと思っても、殆ど最後まで書き上げることはできないのだ。
今思えば、そこまで本気で賞をとろうという感じではなかった。
今は色んな作品に触れて学ぶ期間で、本腰を入れて書くのはもう少し後で良い、という具合だ。新人賞の結果は、一次を通過したりしなかったり。
よく覚えていないが大したことのない結果だった。
あまり賞を分析したりせず、好き勝手に書いていたのも原因の一つだが、
何よりシンプルに作品のクオリティが低かったのが一番の問題だ。メインをエ口ゲ、そして読書、時折脚本術などを読んだり、たまに執筆したりする……というのが、
僕の大学生活の全てだった。
四年が経過し、大学を卒業すると、僕は適当な会社に就職した。
本音を言えば、在学中に小説家になるとっかかりくらいは掴んでおきたかったので、
この時点で僕はかなり焦っていた。僕は会社を半年で辞めた。
実はそれまでこの夢について誰かに語ったことは全く無かったのだが、
ここで初めて、両親に全てを打ち明け頼み込んだ。
長い話し合い(僕の一方的なわがまま)の末、月に二万円を家に入れている間は、
働かずに自由にしても良い、ということになった。
幸いながら、貯金は五十万円ほどあった。ざっくり二年間は一切働かず
小説執筆に集中できるということになる。
こうして僕は小説家を目指す一人のニートになったのだ。 - 3 : 2020/08/12(水) 11:35:30.75 ID:ZdVvliD+0
- 小説家志望のニートになって一年ちょっと経った頃、僕はある新人賞の銅賞に滑り込んだ。
残念なことに、受賞の知らせを聞いた時、僕は「ああ、そう」としか思わなかった。
というのも、前述したとおり僕はいくつかの賞に応募していたのだが、受賞したのはその中でも最も優先度の低い、
数ある賞の中でも最も魅力を感じない賞だったのだ。その賞に応募するにあたり、僕は受賞過去作をいくつか読み、傾向を分析していた。
そして分かった方向性は、僕の書きたいものとは全然違っていた。
しかし頑張れば傾向に寄せられなくもないと、無理矢理に書いた小説なのだった。
そのためその作品は、僕らしさというものが決定的に欠如しており、クオリティも全く納得の行く物ではなかった。
ちなみに買った受賞過去作は今も手元にあるが、どれも途中で飽きてしまい読破できていない。ちょっと不本意な賞の受賞ではあるものの、一応は夢であった書籍化のチャンスである。
気合を入れて改稿作業を始めようとしたのだが、いきなり僕は、これはヤバいという事態に直面する。担当編集Fさんの指示が、とにかくいい加減で、稚拙なものなのである。
- 4 : 2020/08/12(水) 11:35:41.73 ID:ZdVvliD+0
- 「文章に無駄が多いから削ってくれ」と言われた。これは納得した。
確かに僕の原稿には冗長な部分が多く、自分でも削るべきだろうと思っていたくらいだ。
問題は「こんな感じに改稿してくれ」と送られてきた、Fさんの書いた添削文である。
なんというか、これがとにかく酷かった。ひと目見て、初めて小説を書いた人の文章だと思った。
文法的なミスは当たり前で、誤字脱字もひどく、「、」と「。」の使い分けさえできていない。
どう考えても、普段から文章を書いている人のそれではない。これはヤバいと思った僕は、その添付テキストはとりあえず無視し、あくまで自分なりの改稿で提出した。が、もちろんダメだった。
僕のほうが、その素人感溢れるテキストに寄せざるを得なかった。
結局僕のペンネームで出した小説だが、その冒頭十ページくらいは実は僕の文章ではなく、
Fさんの文章を僕が修正したものになっている。これ以外にもFさんへの文句は尽きない。
明らかにこちらの提出した原稿を読まずに指示を送ってきていたり(意味不明な指示に嫌気が差し、
四回目と五回目で全く同じファイルを送ったのだが「凄く良くなった!」と言われたり)、
最後の決定稿を送った後で、知らないうちに本文が変えられていたり(これは場合によっては大問題なのでは?)、まぁ色々あった。Fさんがメールに頻繁に書いていたのは、「うちの売れっ子の○○先生の本を読んで、その文体の真似をしてくれ」というものだった。
つまりその先生のコピーが欲しかっただけで、僕が欲しいわけではなかったのだ。 - 5 : 2020/08/12(水) 11:35:44.57 ID:yIqhr5t1r
- 終了
- 6 : 2020/08/12(水) 11:35:56.17 ID:ZdVvliD+0
- 半年ほどの改稿作業を終えると、その小説は無事出版された。
詳しいことは分からないが、その売れ行きはあまり良くなかったに違いない。
三つついているAmazonレビューのうち二つは、ボロカスに叩く内容だった。
もともと賞に投稿した時から質の良いものではなく、それがさらに改悪されていったのだから、それは当然の評価と言えた。とはいえ、一冊出したのだ。前述したように、その一冊と新作のプロットなどを他社に持っていき、
売り込みをすれば、次の仕事が得られるかもしれない。多分、得られたと思う。
が、結局僕はそれをしなかった。僕はその一冊をきっかけに、小説家というものへの興味を完全に無くしていた。Fさんが間違っていたのか、正しかったのかは僕には分からない。
もちろん、僕自身のコミュニケーション能力の低さも問題の一端ではあったと思う。
シンプルに運が悪かったというのもある。他の編集者だったら問題なかったかもしれないし、
大手出版社であれば、そういう問題が起きないように何か対策があるのかもしれない。 - 7 : 2020/08/12(水) 11:36:07.46 ID:ZdVvliD+0
- ただ、僕にとってその仕事は強烈な苦痛であった。
やり取りを重ねるごとにどんどんボロボロになっていく自作を見る悲しみは、
実際にそれを味わった人間にしか分からない類のものだと思う。一つ、はっきりと分かったことがある。それは、小説家というのは、出版社の下に位置しているというその構図だ。
何をどう自由に書いたとしても、出版社の意向と違えば、それが世に出ることは無いということ。
出版社は組織を守るため、売れる本を出さなくてはならない。
そのためには売れる作家が必要で、そこから外れた作家に居場所はない。当たり前のことだ。
どれだけ必至に、全力で書いたとしても、編集者や出版社の考えと違えば、それは変えられてしまう。
それは構造上仕方がないことで、当たり前のことなのだ。そんなこと頭では最初から分かっていた。が、それを身を持って理解した途端、
小説家というものが急に馬鹿らしく思えてきた。
本気で、真面目に書いているのが、凄く間抜けなことのように感じた。 - 8 : 2020/08/12(水) 11:36:19.71 ID:8voZvV8SM
- ラノベ作家は小説家名乗るなよ
- 11 : 2020/08/12(水) 11:37:24.72 ID:lY7QOF130
- 思ってた世界と違ったのでモチベーションが維持できなくなった
で終わる話をよくもまぁここまで引き伸ばしたもんだ
さすがラノベ作家 - 12 : 2020/08/12(水) 11:37:47.38 ID:N45Gsbcj0
- 仕事やめて目指す時点でアホとしか言えない
- 13 : 2020/08/12(水) 11:38:06.09 ID:ThoVjzPm0
- これ半分青葉だろ
- 14 : 2020/08/12(水) 11:38:07.45 ID:EappBNeI0
- 名前出さない時点で価値がないね
- 15 : 2020/08/12(水) 11:38:26.85 ID:iVJWLqXd0
- 京兄突撃の人かとおもた
- 16 : 2020/08/12(水) 11:38:34.05 ID:M5cy6mhXM
- 「編集者に潰されかけた俺はweb小説で大成功し無能編集共にざまあしました」ってなろう小説書けば
- 17 : 2020/08/12(水) 11:39:17.36 ID:xEcP+h+V0
- 冗長な文章
無駄が多い - 18 : 2020/08/12(水) 11:39:33.60 ID:kzKiTbk70
- ゴミ
殺処分しろ - 19 : 2020/08/12(水) 11:39:45.20 ID:5PrCQJ4G0
- 金にならないようなことに心血注ぐなよ
- 20 : 2020/08/12(水) 11:40:01.23 ID:BrhpRHT7p
- 青葉っち
- 21 : 2020/08/12(水) 11:40:04.95 ID:d9VJ5b9ur
- 青葉予備軍
- 22 : 2020/08/12(水) 11:40:18.33 ID:l0jfgeqo0
- なろうで頑張ればええやん
甘えんな - 23 : 2020/08/12(水) 11:40:27.87 ID:m3te2kgT0
- ラノベ作家でも、日本近代文学や世界文学を通過してると深みがある
- 24 : 2020/08/12(水) 11:40:31.53 ID:wqtv95HEM
- ラノベしか読んでない奴の話が面白い訳がない
- 25 : 2020/08/12(水) 11:40:51.50 ID:34lnt9lU0
- こういう自分に落ち度はない! 他人のせいにする奴が凶悪犯に走るんだよな
- 26 : 2020/08/12(水) 11:41:04.31 ID:HS//5P09M
- ニトロに影響されるような奴が売文で生きていけると思い込んじゃうんだろうな
- 27 : 2020/08/12(水) 11:41:30.55 ID:eIvm8VID0
- ほとんどラノベしか読んだことがないアホが小説家とか笑わせないでくれよ
編集部に潰されたんじゃなくてお前が勘違いしてるアホってだけ - 28 : 2020/08/12(水) 11:41:37.12 ID:L9A/hNmh0
- 文章が読みづらい
- 29 : 2020/08/12(水) 11:41:39.11 ID:jcvD3UXR0
- ラノベをなんだと思ってんだ
キモオタのオ●ニー道具だぞ - 30 : 2020/08/12(水) 11:42:15.61 ID:U+gQKMKCd
- 実力あるなら自費出版すれば?
- 31 : 2020/08/12(水) 11:42:29.84 ID:naDmnhH00
- 50万あって月2万入れればいいといわれ、2年は働かなくていいと思えるのがすごい
食費光熱費はまだしも他の出費はどうしてたんだろう - 33 : 2020/08/12(水) 11:42:48.86 ID:sehuKJnF0
- 他の作家を呼び捨てとかすげーな
流石ラノベ作家だ - 34 : 2020/08/12(水) 11:42:51.50 ID:mHcN2sLj0
- 影響を受けた作品の感想が「衝撃を受けた」と「印象的だった」しかないんだけど…
- 35 : 2020/08/12(水) 11:44:06.56 ID:kg8yOmU00
- スレタイがタイトルだろ
- 36 : 2020/08/12(水) 11:44:40.76 ID:5PrCQJ4G0
- 10年ぐらい前だったらまだ目指す価値もあっただろうけど
今はないだろ
アニメ化しても売り上げが伸びるわけでもなく二期三期期待されるわけでもなく
1クールの使い捨て原作になるだけだし - 37 : 2020/08/12(水) 11:45:15.02 ID:/xZl/V/V0
- 高校生でラノベにハマってる時点で物書きというかクリエイターとしての才能ないんじゃないか?
俺が高校の頃なんて国内外の文豪の作品や著名な作品を片っ端から読んでた頃だぞ - 39 : 2020/08/12(水) 11:45:50.01 ID:mHcN2sLj0
- >>37
それで今は何を? - 38 : 2020/08/12(水) 11:45:26.03 ID:DtB/65NDM
- 50万で2年過ごすとか実家に寄生する気まんまんでワロタ
「仕事を辞めてラノベ小説家を目指した僕は、編集部に潰された。(長文)」

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