■勇者の父、その姿に衝撃
時は流れ、ゲーム1本当たりの容量も増加し、『ドラクエ』シリーズの冒険ストーリーも厚みを増していく。
『ドラクエ1』の2年後、1988(昭和63)年にリリースされた『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』オリジナル版の容量は256KBと、『ドラクエ1』を大きく上回った。
とは言えクリエイターの「表現したい世界観」に近づけるため、少しでも容量を抑えられるよう、様々な部分で制限や工夫を強いられる点は変わらない。
そんな同作における容量問題で、多くのユーザーに衝撃を与えたのは、やはり「オルテガの容姿」だろう。
同作の主人公(勇者)には父がおり、彼もまた人々から勇者・オルテガと呼ばれていた。主人公一行は最大4人でパーティを編成できる一方、なんとオルテガはたった1人で旅を敢行。そのストロングなスタイルから、父の威厳を強く感じたプレイヤーは非常に多い。
そして物語終盤、主人公はオルテガが凶悪なモンスターと戦う姿を目の当たりにする。その際、戦闘画面としてオルテガの戦闘グラフィックが表示されるのだが…。
なんと、その姿は覆面マスクにビキニパンツで斧を片手に持っているという、完全なる変質者スタイル。これは恐らく「人の姿をしているから」という理由で、カンダタのグラフィックを色違いで流用したものと思われる。
「勇者の父が覆面パンツ姿をしている」という光景は多くのプレイヤーに衝撃を与え、「オルテガ」でググろうとすると、「パンツ」がサジェストされるほどである。
そして時は流れ現代、オルテガが覆面パンツ姿で旅をしていた理由が公式に明かされることになった。
『ドラクエ』シリーズの時系列では、『ドラクエ1』の世界は『ドラクエ3』の数百年後の世界となっている。そして、今回の『ドラクエ1』リメイクにおいて、「カンダタの先祖が勇者ロトの父に、勝負服を贈った」という言い伝えが追加されたのだ。
このエピソード追加を受け、X上には「オルテガとカンダタが同じ見た目だったのって、そういうこと!?」「オルテガがなぜ覆面パンツで戦っていたのか、謎が解けた」「これが伏線回収か…」など、驚きの声が続出している。
野暮を承知で言えば、正確には伏線回収ではなく、開発によるファンサービスといったところだろう。
見た目がカンダタなのリメイクで無かったことにされてなかったっけ?
■オルテガはなぜ覆面パンツ姿だったのか?
さて、オルテガがアレフガルドまで到達できた理由は、これである程度説明がつく。あとはファミコン時代に多くの子どもたちが疑問に思ったであろう、「なぜカンダタと同じ見た目だったのか」だ。冒険最終盤に勇者は、キングヒドラと戦う父の姿を見ることになるが、そのときに戦闘画面が流れる演出があり、その見た目がファミコンではカンダタと同じ「覆面パンツ姿」なのだ。
もちろんこれはファミコン時代の容量の節約という面があるが、この姿だった理由も、父の冒険の足跡を辿ることで見えてくるものがある。
ひとつの理由として、まず大魔王ゾーマのいる魔の島に渡る必要があったことである。本来であれば「にじのしずく」を使用して魔の島に渡るが、これは前述したように4人パーティで魔の島に渡るための安全策としての方法であり、岩山を自力で登ったり海や川を自力で泳いだりして進めるオルテガであれば、泳いで魔の島に渡るのは必然だ。
ただ、当然、重い鎧などをつけていては泳ぐこともできない。溺れないため、装備を捨ててパンツ姿になっていったのだと推察できるのではないだろうか。
パンツ姿だった理由はそれで良いとして、あとは覆面の謎である。
実は、ラダトーム城では「ひどいやけどをして おしろのそとに たおれていて…」というオルテガの手当をした女性のセリフを聞くことができる。そこから想像できるのは、やけどの治療にかなりの年月を要したが、けっきょく顔にかなりの跡が残ったのではないかということ。
そのため、オルテガは冒険を続けるにあたって村人などを驚かせないように、やけどの跡を覆面で隠したのかもしれない。
なお、ラダトーム城には盗賊カンダタが捕らえられているが、その姿は地上で出会ったときの覆面姿ではなかった。もしかすると、オルテガがラダトームを旅立ったのはわりと最近であり、カンダタの持っていた覆面を借りて、顔のやけどを隠すようアドバイスをされたのかもしれない。
実際、主人公のパーティはゾーマの城でオルテガに追いついているわけで、時系列的にオルテガが魔の島に向かったのはそれほど昔の話ではないと推察できる。
オルテガはゾーマの城でゾーマ配下のキングヒドラと戦い敗れ、主人公たちに対し「旅の人よ、もしアリアハンに行くことがあったら平和にできなかった父を許してくれと伝えてくれ」と口にして事切れている。涙なしには見ることのできない名シーンだが、ここまで来るのにパンツ一丁になり、覆面姿になった父には壮絶な物語があったのは言うまでもないだろう。
以上、オルテガが覆面パンツ姿だった理由について、多少強引ではあるが考察してみた。実際のところは、ファミコンでは専用グラフィックを用意するだけの容量がなかったのが要因だろうが、少ない情報をかき集めてオルテガが辿った旅路を妄想するのは楽しい。HD-2D版『ドラゴンクエストIII』では、どのようなオルテガの新情報が判明するのかも期待したい。
無駄な肌の規制だったな
あの絵はカンダタ子分で使ったからな
ドラクエ(爺)とかやってる爺はこれで射精するの?
ガンダムちゃうねんから
キーファ=オルゴデミーラ の方がまだ説得力あるだろ
世界救う戦いでゴミ装備選ぶとかあるわけないだろ
そして死ぬ
魔法の使い方ゴミすぎることがショックだろ
かしこさ一桁かよっていう




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