この国の動物園、終わる… ゴリラ、キリン、ゾウ、人気動物が続々と消える… どこかに大きくてかっこいい大型獣いませんか？

〈2歳の孫と公立動物園に行った。ゴリラ舎にゴリラがおらず、代わりにゴリラの写真が。ワシントン条約の影響で空室が目立つ。この先、動物園はどうなるのか〉

おりしも今年はワシントン条約発効50年という節目の年。絶滅の恐れのある動植物を守ろうという理念を世界に浸透させたその条約は、動物園の現場をどう変えたのだろう。

名古屋市の東山動植物園ではアフリカゾウ舎が空き家になっていた。〈この獣舎でこれまで5頭を飼育展示してきました。今後、飼育の予定はありません〉とパネルにあった。

静岡市の日本平動物園では3年前からキリン舎が空き家に。説明板は〈お客様から「キリンがいないのは残念」という声が聞こえてきます。心身ともに健康な飼育をするには大規模な改修が必要です〉。

「ゾウやキリンなど人気の動物がどこの園でも見られる時代はもう去りました」。そう話すのは福岡県の大牟田市動物園の椎原（しいはら）春一園長（66）。絶滅の恐れがない種であっても感染症予防など法規制で補充は難しい。「50年先には霊長類やアフリカゾウ、ホッキョクグマは多くの園から姿を消すかもしれません」

↑知能だけなら獣レベル(未満)の生物おるやん