ほっぺが赤くなる”りんご病”｡感染者拡大増加｡9年ぶりに｢流行警報｣｡埼玉

埼玉県で「リンゴ病」の流行警報が出されるのは２０１５年以来９年ぶりです。
かぜに似た症状が出て、ほおなどに発疹ができる「伝染性紅斑」、いわゆるリンゴ病はウイルス性の感染症です。
多くの患者は発熱などかぜに似た症状とほおなどに赤い発疹が出て子どもを中心に流行し、妊婦が感染すると流産などの原因となるおそれがあります。
埼玉県によりますと、今月１日までの１週間の１医療機関あたりの感染者数が３.４９人と警報基準の「２人」を超え今後さらに広がるおそれがあるとして、「流行警報」を出しました。
埼玉県で「リンゴ病」の流行警報が出されるのは２０１５年以来９年ぶりです。
同じ期間に県内１６３の医療機関から報告された感染者数は５６９人で１９９９年に統計を取り始めてから最も多くなりました。
患者の９割が１４歳以下の子どもで、特に０歳から６歳までの未就学児が多いということです。
発疹ができる７日から１０日ほど前に微熱やかぜのような症状が見られ、この時期にウイルスが最も多く排出されるということです。
県は医療機関への早めの受診を促すとともに、石けんを使ったこまめな手洗いや、せきエチケットなど感染対策の徹底を呼びかけています。