立憲愛知県連が政治資金パーティー開催　自民裏金事件で一時中止

立憲民主党愛知県連は17日夜、名古屋市内で政治資金パーティーを開催した。自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、立憲の岡田克也幹事長は5月をめどに計画していた党の政治資金パーティーの中止を表明。県連内でも中止が検討されたが、最終的に「開催趣旨に何の揺るぎもない」として開催に踏み切った。

　立憲愛知県連のパーティーは新型コロナウイルス禍で、2020年1月以来、開かれてなかった。4年ぶりとなった今回は、県内選出の国会議員や地方議員、支持母体の連合愛知の幹部、支援者ら約700人が参加した。

　県連によると、今回のパーティーは昨年10月に開催方針が決まっていた。その後、自民党派閥の裏金疑惑が表面化したため、立憲の岡田幹事長が昨年12月、党のパーティーについて「白紙に戻す」と中止する考えを明らかにし、県連内でも「このご時世にやるべきではない」と中止が検討されていた。

　重徳和彦県連代表はこの日のパーティーで「裏金の温床になっている自民の派閥パーティーとは次元が違う。開催趣旨に揺るぎはなく、支援者にも理解いただいている」と開催理由を説明。「裏金事件によって全ての政治家が活動しづらくなるのは本末転倒だ」と強調した。今後の開催については、「（パーティーの）ルールが変われば、それに基づき適切にやっていく」と述べた。

　パーティーに参加した立憲の地方議員からは「中止にする方が怪しまれる。支援者にあいさつする大事な機会だ」、「活動していくには資金が必要」との声が上がった。【酒井志帆】

毎日新聞　2024/1/17 22:54
https://mainichi.jp/articles/20240117/k00/00m/010/333000c

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