【安倍派】一部議員側が派閥にパーティ券立て替え払い　販売ノルマ課し派閥が集金主導とみて捜査

自民党安倍派（清和政策研究会）の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑で、パーティー券の購入予定者に代わり、一部議員側が派閥に立て替え払いしていたことが18日、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は、販売ノルマを課すことで派閥が資金集めを主導していたとみて捜査。ノルマ達成の見返りとして超過分を還流し、組織的に裏金をつくっていたとみて調べる。政治資金規正法違反容疑で安倍派側を家宅捜索する方針。

関係者によると、自民党の各派閥のパーティー券は1枚2万円が相場で、販売枚数にはノルマがあり、当選回数や閣僚経験などで多くなるとされる。安倍派ではノルマを超えて議員側が集めた分を、政治資金収支報告書の収入に記載せず裏金として議員側に還流。支出にも記載せず、受領した議員側も収入として収支報告書に書いていなかったという。

安倍派は毎年、東京都内でパーティーを開催、その時期までのノルマ達成を求められたという。だが関係者によると、議員事務所によっては購入を依頼した企業の振り込みが間に合わず、その分を議員側の資金で賄う形で派閥に送金。企業から派閥に入金があった後、返金されていたという。

特捜部もこうしたケースを把握しているとみられ、裏金になった還流分に含まれるかどうか精査しているもようだ。

安倍派での裏金づくりは最近5年間で総額約5億円に上るとみられる。所属議員数十人が還流を受けていたとされ、13日の国会閉会を受け、議員を事情聴取している。（共同）

https://www.nikkansports.com/m/general/news/202312180000913_m.html

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