佐々木聖子・入管庁長官「ビデオの観終わったらスリランカに帰れば？」ウィシュマ妹「こんな状況で帰れるかよ💢」

名古屋出入国在留管理局に収容中のスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん＝当時(33)＝が死亡した問題で、遺族らは10日、
生前の様子を収めた監視カメラ映像の開示を求め、出入国管理庁を訪れた。遺族は代理人弁護士の同席を求めたが認められず、この日の視聴を見送った。

映像は、ウィシュマさんが亡くなるまでの約2週間分を約2時間に編集したもの。先月12日に遺族と通訳のみに開示されたが、
途中で体調を崩して中断され、10日は残りの50分が開示される予定だった。

代理人の指宿昭一弁護士によると、入管庁からは看護師らを待機させるなどと説明があったが、弁護士の同席を認めなかった。
妹のワヨミさん(28)によると、「代理人がいれば、法律的な説明を受けられ、心理的な負担が減る。なぜ代理人が立ち会えないのか」と入管庁に伝えたが、
入管庁は「開示情報は法律で決められており開示できない」と回答したという。

入管庁の佐々木聖子長官は、立ち会いを求める指宿弁護士に
「残りのビデオを見て、シンハラ語に訳された調査報告書が出たら、故郷に帰り、母親に報告した方がいいのではないか」と話したという。

妹のポールニマさん(26)は「帰った方がいいのではと言っていること自体、理解できない」と批判。
ワヨミさんは「こんな状況で帰ることなど絶対できない。心配する母にはビデオのことは伝えていない。全ての録画映像を持って帰るつもりだ」と話した。（望月衣塑子）

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