「免許が必要とは知らなかった」　電動キックスケーターを無免許・酒気帯びで運転した住所不定・自称自営業の男24歳が逮捕される　福岡市

　電動キックスケーターを無免許のまま飲酒運転したとして、福岡県警中央署は3日、住所不定、自称自営業の男性（24）を道交法違反（無免許・酒気帯び運転）容疑で逮捕した。
容疑を認めているが、「免許が必要とは知らなかった」と話しているという。

　電動キックスケーターは、前後に車輪が付いた細長い板に立って乗り、ハンドルで操作する乗り物。
逮捕容疑は7月25日午前4時20分ごろ、福岡市中央区舞鶴の市道で、知人から借りた電動キックスケーターを無免許のまま、酒気を帯びた状態で運転したとしている。

　パトロール中の警察官が、ヘルメットをかぶらずにキックスケーターを運転する男性を発見。
職務質問の際に酒の臭いがしたため、呼気を調べたところ、基準値の3倍近いアルコールを検知し、運転に必要な免許も持っていなかったことから逮捕した。

　電動キックスケーターは市街で気軽に利用できるとして注目されている一方、道交法上、原付きバイクと同じ扱いで、公道では原付きバイク以上の運転免許が必要。
福岡市は電動キックスケーターの普及を後押しし、4月から電動キックスケーターをトラクターなどと同じ「小型特殊自動車」に区分することで、市内の一部をヘルメットなしで走行できる実証実験をスタートした。
小型特殊自動車は原付きバイクの免許では運転できず、男性が走行していた実証実験区間ではヘルメットを着用しなくてもいい代わりに、小型特殊自動車か普通二輪以上の免許が必要になる。
男性はいずれの免許も持っていなかった。

　福岡市の実証実験を担う「mobby　ride（モビーライド）」（同市）によると、8月3日時点で福岡市中央区内に21カ所、電動キックスケーターを貸し出すための専用駐輪場があり、約50台が稼働。
料金は30分150円で、その後1分ごとに5円が加算される。
逮捕された男性はこのスケーターを借りた知人からまた借りしていた。

https://mainichi.jp/articles/20210803/k00/00m/040/253000c

俺も知らんかった