怖そうなおっさんがピンポンしてきて「隣の部屋の奴見かけたら連絡してくれ」って１万円と電話番号もらったんだけど、　これなんなの？？

https://mainichi.jp/articles/20201102/k00/00m/040/257000c

「保健室の先生に…」夢絶たれた女子高生　座間9人殺害10月28、29日公判詳報

神奈川県座間市のアパートで2017年に9人の遺体が見つかった事件で、強盗・強制性交等殺人罪などに問われた白石隆浩被告（30）の裁判員裁判は10月28、29の両日、東京地裁立川支部（矢野直邦裁判長）で、6人目の被害者とされる福島市の高校3年の女子生徒（当時17歳）の事件の審理があった。「保健室の先生になる」と語っていた少女は、被告と会ったその日に夢を絶たれた。
「ヒモとしてお金を引っ張ってもいいと」

被告人質問に臨んだ白石被告は黒の眼鏡にマスク姿で、両手をそれぞれ両膝の上に置いて証言台の前に腰掛けていた。
検察官「どうして（女子高生は）あなたのところに」
被告「新しい彼氏が欲しかった。自信ない部分を含めて好きになってくれる人を求めてきたのだと思いました」
検察側によると、前日、高速バスで福島から上京した女子高生は17年9月28日正午過ぎ、被告のアパートの最寄り駅にあたる小田急線相武台前駅で被告と初めて会った。10日ほど前、女子高生がジサツする人を募集する投稿をツイッターにしたことがきっかけで、被告とつながったばかりだった。
2人で近くの店から牛丼をテークアウトし、一緒にアパートへ。午後、アパートから近くのコンビニにタクシーで行き、ケーキやティラミス、わらびもちなどを購入。部屋に戻ってピザ2枚を宅配注文した。食事代やタクシー代は全て女子高生が支払っていた。
「（女子高生は）ヒモとして定期的にお金を引っ張ってもいいと思った。56すかは決めていなかった」
同日夕、女子高生の母が警察に行方不明者届を出したことがわかる。すると被告は女子高生に「今から帰る」と連絡するよう指示していた。
検察官「金になるなら帰してもいいと思った」
被告「はい」
検察官「（殺害するか）見極めの途中だった」
被告「はい。そうです」
定期収入がない高校生から「引っ張る」金銭は「定期的なら5000円や1万円でもいいと思った」と法廷で説明した。
承諾あったとは「思っていません」
しかしその後、「気持ちよくなるから」と女子高生に睡眠薬を勧め、2人で服用して眠りについた。先に被告が目覚め、眠っている女子高生の姿を見て襲うことを決意したと説明した。
被告「そのまま寝ることがなかったら、家に帰るよう説得したかもしれません」
検察官「（女子高生が）殺される時に承諾があったと思いますか」
被告「思っていません」
被告は女子高生について「おいしいものを食べたい、ゲーセン（ゲームセンター）に遊びに行きたい、と死ぬこととかけ離れた発言をしていた」とも語った。説明は終始淡々としていた。一方、その後の弁護側からのほとんどの質問には、小声でぼそぼそと「黙秘します」と答えた。
友人「誰かに受け止めてほしいというアピールだった」
10月28日の証拠調べでは、検察側が友人の供述調書を読み上げた。女子高生はネット交流サービス（SNS）などで知り合った複数の友人らに容姿のコンプレックスや人間関係の悩みを相談し、「死にたい」と口にすることがあったという。
同じ高校の友人は「自分をわかってくれる人に悩みを聞いてほしかったんだと思う。死んじゃいたいと言うのは、目先の嫌なことから逃げ出したいからだと言っているようだった。（自殺をほのめかす言動は）誰かに受け止めてほしい、かまってほしいというアピールだったんだと思う」と述べていた。
ツイッターで知り合った友人には「何一つうまくいった経験ない。全部人のせいにする自分が嫌だ。一人で死にたくない」と打ち明けていた。女子高生は事件直前、この友人に「一緒に死んでくれる人が見つかった」とし、白石被告に会いに神奈川県に行くと報告。友人が「おかしい」と注意しても、「いい人だったから大丈夫」と請け合わなかった。女子高生は「極度にさみしがり屋」で「言われたことを何でも信じる」性格だったと振り返る。
アニメ同好会と書道部に所属、3者面談で「頑張ります」
別の友人は「被害者全員が自殺願望があったとひとくくりにされているが、（女子高生に）自殺願望があったと言われると納得がいかない。それが本心とは思えない。悩みを聞いてくれる人に会いに行っただけだと今でも思っている」。
検察側は女子高生の母親の供述調書も読み上げた。それによると、アニメ同好会と書道部に所属していた女子高生は、2年の時には「保健室の先生になりたい。（子供の）悩みごとを聞いてあげたい」と話し、事件前の3者面談では「頑張ります」と答えていたという。母は被告に対する思いを「（娘は）17歳で命を絶たれ、悔しくて残念。のうのうと生きている被告を許せない。悔やんで苦しんで死刑になってほしい」と述べていた。