「会社に恨みあった」三重、愛知、岐阜でお堂や石仏に連続放火

お堂石仏放火、複数関与か　容疑者「会社に恨み」

愛知、三重両県で相次いだお堂や石仏などの連続放火事件で、同様の被害が岐阜県や愛知県西尾市でも５件以上確認されていることが関係者への取材で分かった。
建造物等以外放火容疑などで逮捕された派遣社員杉浦忍容疑者（３４）＝三重県木曽岬町＝が複数の被害への関与をほのめしており、愛知県警が関連を調べる。

関係者によると、岐阜県大垣市や垂井町などで４月以降、石仏の前掛けや帽子が燃やされる被害が５件以上あった。
愛知県西尾市の寺でも昨年１１月に仏像の前掛けが焼かれ、同じ寺で今月１日に境内のお堂が全焼した。

杉浦容疑者は調べに「会社など世の中に恨みがあった」と供述していることも判明。
名古屋港近くで荷積みの仕事をしていたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で３月ごろから勤務が減り、休むことが多かったという
。職場の同僚は本紙の取材に「まだ会社に入って数カ月。おとなしい人だった」と語った。

逮捕容疑は、７日午後０時４０分ごろ、同県弥富市前ケ須町の地蔵堂にライターで火を付けて全焼させた上、こま犬の前掛けなどを焼いたとされる。県警によると、容疑を認めている。

https://www.chunichi.co.jp/s/article/2020041490090237.html