ブルーハーツになりたくて…80年代「一大バンドブーム」、短命で終わったワケが残念すぎた

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1 : 2024/10/03(木) 00:43:42.86 ID:WcS1ltINM

1980年代を席巻した伝説のバンド・ブルーハーツ。世界でも類を見ないほどポピュラリティを得た存在となった彼らを模倣しようとした若者たちが多数生まれ、一大バンドブームとなった。ブルーハーツの音楽性は当時「ビートパンク」と呼ばれていた。だが、このビートパンクは「子供騙しの市場」しか生み出さなかった。本稿は、川崎大助『教養としてのパンク・ロック』(光文社)の一部を抜粋・編集したものです。

https://diamond.jp/articles/-/350636

2 : 2024/10/03(木) 00:43:57.86 ID:WcS1ltINM
1980年代末のその当時、たとえば渋谷センター街をものの数分も歩けば、楽器を肩に担いだバンド・キッズか、あるいは「ラバーソール」の靴を履いた男女の何人かを目撃することができる、と言われていた(事実そのとおりだった)。

「インディーズ」バンドやその追っかけファンが愛用した厚底のゴム底靴――日本でのみ「ラバーソール」と通称される――の出どころは、もちろん直近ではヴィヴィアン・ウエストウッドとマルコム・マクラーレンの一連の「仕掛け」からだった。

「テディ・ボーイズのスタイルをパンクに取り込む」という例のやつだ。これによって、それまではテッズの愛用品だったジョージ・コックス社製のゴム底シューズ「ブローセル・クリーパーズ」が、ピストルズ・スタイルの一部となった。そこから流れに流れて、コピー商品が山のように作られて、「イカ天」バンドたちも履くようになった。

3 : 2024/10/03(木) 00:44:12.76 ID:WcS1ltINM
日本のパンク・ロックがこうなった理由を、世相以外に挙げるとしたら、ひとえにそれはザ・ブルーハーツのせいだった。パンク・ロックが、まるで日本の小劇団か日本の学校の文化祭みたいな「自己参加型」の発表会的なものへと大きく変質していった契機は「インディーズ」ブームからだったのだが、少なくとも途中からは、まぎれもなく「ブルーハーツの成功を模倣しようとした」という内容の、一大ブームへと変質したからだ。もちろん模倣者のうちに成功例はほとんどなかったし、あったとしても、ブルーハーツとは比ぶべくもなかったのだが。
4 : 2024/10/03(木) 00:44:42.20 ID:WcS1ltINM
 85年に結成、87年にメジャー・デビューしたブルーハーツは、ヒット・シングルをいくつも出した。この成功の大きさは、90年代以降のアメリカにおけるグリーン・デイやオフスプリングらのブレイクを「先取りした」とすら言えるものだった、かもしれない。

 80年代の後半当時、ここまで巨大なポピュラリティを獲得し得たパンク・ロック発祥のポップ・ソングは、世界的に見てもきわめて稀な存在だった。

 なにしろブルーハーツの音楽は「標準的な日本のロック・ファン」以外の層にも、きわめて幅広く受けたのだ。「人にやさしく」「TRAIN-TRAIN」「情熱の薔薇」などは、小学生までもが歌詞を誦んじたし、メンバーの似姿は『少年ジャンプ』の人気連載漫画のキャラクターにまでなった。「やさしさパンク」とも呼ばれた。

 そして代表曲筆頭の「リンダリンダ」は、地方都市の女子高生がバンドを組むというストーリーの映画『リンダ リンダ リンダ』(05年)を生み、そこからインスピレーションを得た米ロサンゼルスの少女四人組バンド、ザ・リンダ・リンダズ(2018年結成)にまでつながっていった(彼女たちも、もちろんブルーハーツの「リンダリンダ」をカヴァーして、日本語詞のまま歌った)。ここまでのポピュラリティを得るに至ったブルーハーツの音楽性は、当時、おもに巷間「ビートパンク」などと呼ばれていた。

5 : 2024/10/03(木) 00:45:00.18 ID:WcS1ltINM
 ビートパンクとは、もちろん和製英語ですらない、カタカナ語だ(なぜならばBeat Punk と書いてみても、英語としては一切なんの意味も成さないからだ)。この語の出どころというと、「めんたいロック」と総称された、ルースターズ、ザ・モッズ、ザ・ロッカーズ、シーナ&ザ・ロケッツなど福岡をベースとしていた「ビート・バンド」の存在からの転用だと見なされている。

 しかしこっちの場合のビートとは、ほぼマージー・ビート期のBritish Beat Bands と同じ使いかただから、なにも間違ってはいないのだが……しかし「ビートパンク」ともなると、なにを言っているのかまったくわからない。ただ「言わんとしていること」を汲み取ることは、できなくもない。

 ブルーハーツの「ヒット曲」に特有のスタイルをある種の「ジャンル」とみなした言葉が「ビートパンク」で、具体的には、以下の要素を兼ね備えた「わかりやすい」ポップ・パンクを指す。(1)ジ・アンダートーンズやバズコックスが得意としたような、キャッチーなポップ・パンク・ソングを、おもにミディアム・テンポで展開した上に、(2)くっきりと聞き取りやすく「まるで童謡のように平易な日本語の歌詞」が乗る――というのが、それだ。

6 : 2024/10/03(木) 00:45:06.48 ID:IJ6XKbk50
所詮は海外の猿マネジャップ
7 : 2024/10/03(木) 00:45:17.29 ID:WcS1ltINM
 とくに後者、七五調を基本とする日本語詞の1音節に音符ひとつを当て込む、というスタイルは、70年代初頭、はっぴいえんど時代の松本隆が発明した「黄金律」に立脚している(七と五を、それぞれ「八」になるように長音符や休符などと組み合わせ、8ビートに「合致させる」という手法だ)。

 はっぴいえんどのこの達成は、その後の日本語ロックの基礎となった。RCサクセションの忌野清志郎も、この達成の上に自らの世界を構築した。そして、ちょうどこの忌野のスタイルによってバイパスされたような形で、「黄金律」をパンク・ロック構造のなかへと引き込んだのが、ブルーハーツのソングライターである、甲本ヒロトと真島昌利の2人だった。

 ここに名を挙げた4者は、いずれ劣らぬ、戦後の日本語ポピュラー・ソング史に巨大な足跡を残した天才たちだった、と断ずることができる。つまり80年代当時は、その「天才の最新形態」がまさに最前線で、大車輪で稼働しているタイミングだった、というわけだ。

8 : 2024/10/03(木) 00:45:44.09 ID:WcS1ltINM
 ゆえに誰もかれもが「ブルーハーツみたいになりたくて」真似をした。しかし誰も「真似をしている」とは認識したくなかったせいで捏造されたジャンル名のようなものが、つまりは「ビートパンク」の正体だった。そしてすなわち、これこそがインディーズおよびバンド・ブーム・バブルを最終的に膨らませられるだけ膨らませたものの正体でもあった。

 実体などない、虚妄にも近い「ジャンル」に若者は群がっていったのだ。そして雑誌やTVに囃し立てられては、自治体が「路上演奏してもいいよ」と差し出してくれた場所などを舞台に、我も我もと参加しては、演奏したり、演奏者を応援したりする。

 つまりそこには「マーケット」が生まれた。参加者が往々にして買い手も兼ねる奇妙なその市場は、もちろん「日本ならでは」の各種の規制や利権構造の上に、まさに砂上の楼閣として築き上げられた、かりそめのものでしかなかった。かげろうのようにはかなく、誰も見たこともないほど奇矯にしてにぎやかな「子供騙しの市場」でしかなかった。

 だからこのバンドブームは、すぐに終わった。「イカ天」の終了と同時ぐらいのタイミングだったか。日本らしく、見事にあとくされなく、「なにごともなかったかのように」パンク・ロックに似たバンドのブームは、その一切合切が消えてなくなってしまう。

9 : 2024/10/03(木) 00:46:18.52 ID:WcS1ltINM
ブルーハーツはすごかったってこと🤔?
10 : 2024/10/03(木) 00:47:55.86 ID:yX8iXAnE0
ブルーハーツは本物のキチゲェだから
11 : 2024/10/03(木) 00:48:46.82 ID:ghZ9fjQr0
ろくでなしブルース
途中からヒロトとかマーシーとか居たよな
あれお前ら世代だろ
12 : 2024/10/03(木) 00:49:30.01 ID:Rx9T7gsf0
ブルーハーツの半歩先でシーンの地ならしをしたラフィンノーズのメジャーデビューを抜きに
日本のファッションパンクシーンは語れない
13 : 2024/10/03(木) 00:50:31.68 ID:uSvDMJCR0
オーケンが小説書いてたな
14 : 2024/10/03(木) 00:53:13.55 ID:HjlmPLJ/0
パンクロックは好きか嫌いかでいえば好きなんだけど、高円寺のパンクファッションとかダサくね?笑
15 : 2024/10/03(木) 00:53:49.24 ID:anTF3vWi0
🏺に取り込まれたんだっけ
16 : 2024/10/03(木) 00:54:05.66 ID:5KmkNLYf0
エレカシ派です
17 : 2024/10/03(木) 00:54:14.21 ID:TQyGgsMwa
デビュー頃のバクチクがビートパンク言われててすげえバカにされてたな
まだビジュアル系って言葉はなかった
20 : 2024/10/03(木) 00:59:33.39 ID:GDI7MIfp0
>>17
スギゾーってバクチクの影響受けてる?
18 : 2024/10/03(木) 00:59:04.01 ID:0jwHlJxf0
ビートパンクならBOØWYだな
19 : 2024/10/03(木) 00:59:20.83 ID:UJzimmeK0
メロディセンスが違うわな
21 : 2024/10/03(木) 01:03:50.34 ID:cfNN+9py0
英米ではポストパンクがとっくに始まってた時代に後から出てきてこういうポップパンクやるのって音楽的に誠実ではないよな
子供向けの歌謡パンクだってのは全くその通り
25 : 2024/10/03(木) 01:05:48.84 ID:EWNeX+mc0
>>21
ちょっと何言ってんのか分からない
それは誰に対しての誠実さなんだ?
31 : 2024/10/03(木) 01:10:05.92 ID:cfNN+9py0
>>25
人が発明したものそのまま使って歌謡曲やることのどこがパンクなんだ?
パンクとかいうならポストパンク引き継いでさらに発展させろよ。それが芸術としてのロックでありパンクだろ
35 : 2024/10/03(木) 01:13:15.21 ID:EWNeX+mc0
>>31
ますます分からんな
曲パクるななら分かるがジャンルをパクるなと言われたら誰も何もできんわ
ジョニー・B・グッドなんていう、曲レベルでパクられてるものまであるけど
22 : 2024/10/03(木) 01:04:42.18 ID:0ZRpX5xK0
ブルーハーツとか今じゃ真っ先にコンプラ違反になるな
23 : 2024/10/03(木) 01:05:04.26 ID:HbmAi4DE0
ブルーハーツは当時聴いてて気持ちよかったな。ヒロトの声だろな。売れた1番の要因は
24 : 2024/10/03(木) 01:05:13.71 ID:G8YjVHxS0
ロックも宗教は壊せない
26 : 2024/10/03(木) 01:06:05.56 ID:DkSvVFyN0
ロックンロールスターになりてえな
ロックンロールスターになりてえな
ブルーハーツのマネすりゃいいんだろ?
27 : 2024/10/03(木) 01:08:04.50 ID:3waEaaKb0
コピーするのは簡単だけど根底のロックは模倣出来ない
つまり偽物が市場に紛れ込みまくって市場が破綻したって話でしょ
28 : 2024/10/03(木) 01:08:15.17 ID:aBbmckbZ0
LINDBERGの歌詞にラバーソールがあったけど
インディーズバンドにくっついてる人達が履いてた靴だったんだな
ファンや自分が追っかけてた感じのシーンを考えればよかったわけか
知らなかった
29 : 2024/10/03(木) 01:08:32.83 ID:caTetjQA0
ジュンスカとかBAKUとか途轍もなくダサいものを生み出して終わった
30 : 2024/10/03(木) 01:09:46.04 ID:aBbmckbZ0
ラバーソールなんかで死亡事故が起きてるから流行から消えた
本当に危ないから厚底靴がなくなってよかった
32 : 2024/10/03(木) 01:10:13.94 ID:fBF33nTJ0
ブルーハーツの曲って誰でも書けそう・演奏できそうな感じがするもんな
33 : 2024/10/03(木) 01:12:01.74 ID:HbmAi4DE0
バンドで何曲かやったけどテンポ早いやつ多いからむずいんだよブルーハーツ
34 : 2024/10/03(木) 01:12:12.75 ID:P3WJ9BxN0
はっぴいえんどがジャパニーズポップスなんだから影響受けたらそらポップスだろ
なぜかはっぴいえんどをロックの祖にしたがる勢力がずっといるが
流行り廃りなんか渋谷系も小室ユーロもいくらでもあるクソ記事だな

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